国会、あすから代表質問 「政治とカネ」「格差」論戦  国会は29日から3日間、衆参両院本会議で、安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問を行う。首相が今国会を「教育再生国会」と位置づけるのに対し、民主党など野党は「格差の拡大」「政治とカネ」に焦点を当て追及する構えだ。4月の統一地方選や7月の参院選をにらみ、与野党の激しい論戦の幕が開ける。代表質問では、衆院は民主党の小沢代表、自民党の中川政調会長らが、参院は自民党の青木参院議員会長、民主党の輿石東参院議員会長らが登壇する予定だ。  中川氏ら与党側は、イノベーション(技術革新)による生産性向上を目指す戦略指針の策定や歳出削減の断行などへの首相の決意を確認する考えだ。  民主党は、施政方針演説で「格差」という言葉を使わず、野党の土俵に上がるのを避けた格好の首相の姿勢を問う構えだ。党代表就任後初めて代表質問に立つ小沢氏は、各種統計を引き合いに、国内の「格差が進行している」と指摘。現状認識と対応策をただす考えだ。  「政治とカネ」をめぐる問題は与野党とも避けて通れない状況だ。民主党は選挙資金の政治資金収支報告書への不記載問題を抱える同党出身の角田義一参院副議長が副議長辞任を表明し、一応、追及の態勢を整えた。