米大統領選 ヒラリー氏、当選なら夫を積極登用 人気あやかり戦略  【ダベンポート(米アイオワ州東部)=五十嵐文】2008年の次期米大統領選に挑む民主党のヒラリー・クリントン上院議員(59)=写真上、AP=は28日、遊説先の当地で記者会見し、大統領に就任した場合、夫のビル・クリントン前大統領(60)=同下、AP=を積極的に登用する考えを明らかにした。  クリントン議員は、ブッシュ大統領がインドネシア・スマトラ沖地震の津波被害や超大型ハリケーン「カトリーナ」被災者支援のため、大統領の父、ブッシュ元大統領とクリントン前大統領に募金集めの先頭に立つよう協力を求めたことを「すばらしい決断」と称賛。「大統領が元大統領を使うのは生産的」であり、「ヒラリー大統領」が誕生した場合には、「大統領経験者、特に私の夫の能力と経験」を政策立案・遂行のため積極的に活用する考えを強調した。  クリントン議員は大統領夫人時代、クリントン前大統領から医療制度改革の旗振り役に任命され、「ファーストレディー」としては異例の政策への関与が話題を呼んだ。クリントン前大統領は退任後も国民の人気が高く、夫の政界の表舞台への「再登板」を公約することで、自らの選挙戦をさらに有利にする狙いもありそうだ。