「女性大統領、機は熟した」 ヒラリー氏、遊説開始/米アイオワ州  【デモイン(米アイオワ州)=五十嵐文】2008年の次期米大統領選への立候補を表明した民主党のヒラリー・クリントン上院議員は27日、出馬表明後初めてとなる大規模な有権者との対話集会を、アイオワ州の州都デモインで開き、本格的な遊説を開始した。クリントン議員は集会で、「女性大統領が誕生してもいいころだ」と述べ、米史上初となる女性大統領誕生への機は熟しているとの見方を示し、勝利に向けた強い決意を表明した。  クリントン議員は約1000人の聴衆を前に、大統領を目指す意欲を前面に打ち出し、米社会に男性優位という壁が依然として残るものの、「挑戦するつもりだ」と語り、有権者の支持を訴えた。  アイオワ州では来年1月、全米のトップを切って、共和、民主両党の党員集会が行われ、結果は大統領候補指名争いに大きな影響を与える。  大統領選には、民主9人、共和10人の有力政治家が立候補表明するか、出馬を見極めるための準備委員会を設立している。〈関連記事4面〉  写真=27日、米アイオワ州で開かれた対話集会で演説するクリントン上院議員(AP)