新年度予算「増額要望多いが財源は?」 小寺知事、自民に逆質問=群馬  自民党県連の金子泰造幹事長ら執行部は29日、小寺知事と会談し、県の新年度当初予算に向けた最重点要望施策を説明した。これに対して、小寺知事が、「増額が多いが、予算総額はいくらと計算し、財源(確保)をどのように図るのか」と逆に質問するなど、さや当てを繰り広げた。  同党による要望施策説明は、県が予算案を固める前に党の要望を反映させる狙いから毎年行われている。  この日は党側が全602項目を踏まえ53項目を説明し、会談が終了しかけた際、小寺知事から予算総額や財源を尋ねた。南波和憲政調会長が「8000億円を上回るのは当然。財源は県において考えてほしい」と答えた。知事はさらに、「『公共事業の推進と的確な執行』とある。指名競争入札は縮減の動きにあるが、自民党としてはどういう方向を指しているのか」と質問。南波氏は「地場の産業を守っていかないと、地域は終わってしまう。すべて一律ではなく対応してほしい」と県内業者優先の発注などを求めた。県の新年度当初予算案は2月1日発表される。