長野市若里のスケート場「ビッグハット」が、30日から3日間、京都から修学旅行に来た高校生に貸し出されている。長野冬季五輪以来、ビッグハットの修学旅行生による「貸し切り」は初。ビッグハット側は「荒川静香選手らの活躍でフィギュア人気に火が付いたおかげ」と喜んでいる。  利用しているのは、京都市の府立洛水高校から修学旅行に来た1年生43人。  同校によると、修学旅行先は、冬季競技を体験させる狙いから、昨年までの沖縄から長野に変更した。冬の修学旅行の定番といえばスキー場だが、今回はトリノ五輪で日本選手が活躍したフィギュアやカーリングなどでも会場を借り、生徒の選択肢を広げたという。  生徒たちは、浅田真央選手らが華麗な演技を見せたのと同じリンクに、おそるおそる立った。ピカピカに製氷された氷上で講師の指導を受けると、次第に慣れて笑顔も出てきた。  生徒の1人、谷田藍里さん(15)は「テレビでフィギュアの演技を見て興味が出た。少しでも上達して帰りたい」と話していた。  写真=笑顔でスケート講習を受ける京都の高校生