◇行くぞ!イーグルス  ◆「一段一段頂点目指す」  沖縄・久米島で行われるキャンプを前に、野村克也監督率いる楽天イーグルスの選手たちが30日、仙台市青葉区の大崎八幡宮で必勝祈願した。  集まったのは、野村監督をはじめ、選手、コーチや球団スタッフら総勢約100人。野村監督が、キャンプ前の恒例行事として、チーム全体で必勝祈願することを提案した。  おそろいのスーツに身を包んだ選手たちは、「畳一畳分」ほどの特製の絵馬にそれぞれサインを書き込んだ後、神社の本殿でお払いを受け、必勝祈願した。絵馬には野村監督が最後に筆を入れた=写真=。  野村監督は一堂に会した選手たちを見ながら、「みんな、目が輝いて、希望に満ちた顔をしている。2年続けて不名誉な結果に終わっているので、今年は言い訳がきかない。何としても結果を出したい」と表情を引き締めていた。  また、98段あるという大崎八幡宮の石段にたとえ、「一段一段確実に上り詰めて頂点を目指す」と抱負を語った。  キャンプは、あす2月1日から始まる。  ◆野村監督「高校野球のペース通用しない」 ハイペース調整、田中投手にチクリ  自主トレで意欲的に投げ込みを続けていた新人の田中将大投手について、野村監督は「こんな早い時期から全力投球するなんて例がないね」と驚いた様子だった。「この時期はキャッチボールくらいで十分。ボールを握り、スピンをかけて投げる感触さえあればいい。投げるのが好きなのはいいが、高校野球のペースではプロは通用しない」と少々辛口だった。  田中投手は、高校の期末試験のために北海道に戻っており、必勝祈願は欠席した。