サッカーJ2・ベガルタ仙台の運営会社「東北ハンドレッド」は30日、取締役会を開き、2006年度の収支が1300万円の黒字の見通しになったことが報告された。  06年度当初予算では約1億5000万円の赤字が見込まれていた。しかし、FWボルジェス選手らのレンタル移籍金収入約9500万円が入ったことや事業経費が削減できたことなどで、黒字に転換した。  2年連続で赤字決算となれば減損会計が適用され、2億2000万円の特別損失が計上されるところだった。名川良隆社長は「減損会計を回避できる見込みで満足している」と話した。  また、07年度予算案も取締役会で承認された。今季落ち込んだ1試合当たりの入場者数を約1000人増加させる計画で、約3000万円の収入増を見込む。入場料増加に向け、選手が地域のイベントに積極的に参加するなどして、地域密着を図りたい考えだ。