◆「記録更新し続けたい」  2006年に最も活躍した本県ゆかりのスポーツ選手らをたたえる「第11回読売栃木スポーツ大賞」(読売新聞東京本社主催)の表彰式が30日、宇都宮市内で行われた。ドーハで開かれたアジア大会で銅メダルを獲得し、大賞に輝いた女子やり投げの海老原有希選手(国士舘大)は「今後も記録を更新し続け、世界の舞台で活躍したい」と、一層の飛躍を誓った。  表彰式には、海老原選手のほか、特別賞に選ばれた作新学院高校軟式野球部と黒川陽介監督ら受賞者や家族、各競技団体の関係者ら約50人が出席。受賞者には栗田倫孝・宇都宮支局長から、それぞれ表彰状と賞金、記念カップが贈られた。  来賓の福田知事は祝辞で、「皆さんは本県のスポーツ振興に大きく寄与した。これからも技と体力の限界に挑み続けてほしい」と激励した。宇都宮市の佐藤栄一市長は「日ごろの練習の中で、我慢を通じて人間力を高めたからこそ、栄冠を勝ち取ることができた」とたたえた。  引き続き行われたレセプションで、海老原選手は「持ち味の助走の速さに磨きをかけて、あと1メートルは遠くに投げたい。そうすればオリンピックへの道が開ける」と笑顔で話した。  優秀賞に選ばれたバレーボールの斎藤信治選手(東レ)の代理で出席した母の禮子さんは「息子は水と空気のいい田舎で育ち、高校時代は1日6食食べて大きくなった。まさかバレーボールでここまで活躍できるとは思わなかった」と話し、会場の笑いを誘った。同じく優秀賞のクライミング・安間佐千選手(宇都宮北高)は「ヨーロッパのトレーニング法を取り入れ、7〜8年後には世界王者になりたい」と意気込んだ。  このほか、奨励賞の木城悠介選手(小山高)は「趣味で競技を始めたので、楽しみながらその延長でオリンピックに出られればいい」と話し、森洋介選手(河内町立田原中)も「高校では1年からインターハイ制覇を目指す」と、目標を語った。  写真=記念カップを受け取り笑顔を見せる海老原選手