186センチの体から豪快に投げ下ろす。捕手のミットをはじき飛ばすような大きく重い音が、室内練習場に響き渡った。  同期の新人選手とともに合同自主トレを開始した楽天の大型新人・田中将大投手。コースや球威を一球一球確かめるように、投球練習を続けていた。  早稲田実と死闘を繰り広げた、あの夏の甲子園決勝から半年。2月からのキャンプを経て、さらに成長した田中投手の投球をフルスタ宮城で見られる日は近い。(写真と文・岩波友紀)  写真=田中将大投手