◇柏崎市  「ラッキーだねぇ」「いいとこで止まったてぇ」。お互いにコミュニケーションを図りながら、和気あいあいとした雰囲気のなかでプレーが進む。  グラウンドゴルフは1982年、鳥取県で考案されたスポーツ。ゴルフを簡略化したもので、ゴルフボールより一回り大きなボールを専用のクラブで打ち、「ホールポスト」と呼ばれる輪の中にホールインするまでの打数を競う。  同会は7年ほど前、柏崎市城東地区の住民の有志で設立された。ルールの簡単さや、場所を選ばない手軽さなどから人気を集め、現在は同地区の住民約40人が参加している。年代も、下は40歳代、上は83歳までと幅広い。  ゴルフのように広大な敷地は必要なく、春から秋にかけての練習は市内の公園や学校の校庭などを借りて行っている。冬場になると、枇杷島コミュニティセンターの体育館の中での練習になる。  グラウンドゴルフの交流会や大会は県内各地で開かれるようになり、同会が参加するのは年間20大会ほど。メンバーはこれらの大会に向けて、毎週日、水曜日の2回、練習に励んでいる。  プレーに必要な専用のクラブとボールは一式で3万円ほどかかり、メンバーからは「年金生活者にはちょっとつらい」との声も聞かれるが、グラウンドゴルフを始めて7年近くになる中沢三夫さん(70)は「年齢や性別を問わずに楽しめるところが気に入っています」とすっかり魅せられている。  写真=和気あいあいとした雰囲気のなかでプレーを楽しむメンバー(柏崎市、枇杷島コミュニティセンターで)