「第1回県ジュニア選手権バレーボール大会」(県バレーボール協会主催)が27日、さいたま市桜区道場の記念総合体育館で行われた。大会は、将来の「埼玉バレー界」を担う選手の発掘、育成が目的で、県内の中学1年生を主な対象として初めて企画された。  大会には昨年12月から今月にかけて行われた県内4ブロック(東、西、南、北)の予選を勝ち抜いた中学バレーボール部や地域選抜チームなど、男子12チーム、女子8チームの計約230人が参加して、熱戦を展開した。  この日、一番の盛り上がりを見せたのは、ともに西部地区の予選から勝ち上がった入間東部地区と比企地区の両選抜チームによる決勝戦。「この世代は、試合中に勢いに乗ったチームが勝つ」(大会関係者)といい、決勝戦は序盤から試合の主導権を奪おうと、両チームとも攻勢に出た。  入間東部は試合開始直後に4点を失ったものの、野村麻美主将(13)のサービスエースなどで盛り返し、すぐに逆転。その後もエース・野村主将を中心とした攻めで、入間東部が第1セットを奪った。  第2セットは、一進一退の攻防が続いたが、入間東部のセッター・三上柚香選手(13)は「(野村主将に)相手のマークが厳しくなった」と判断、矢武ひかる選手(13)にボールを集める作戦に切り替えた。矢武選手は強烈なスパイクを連発。その結果、入間東部は3セットマッチの決勝戦を制し、第1回大会の優勝を飾った。  入間東部の八丈明監督(46)は「選手がよく頑張った。このチームに大きな子はいないが、よく球を拾ってつないだ。相手よりミスが少なかった」と話していた。  一方、男子の部は接戦の末、上青木中(川口市)が優勝を決めた。  大会の主な結果は次の通り。  ▽男子〈1〉上青木中(川口市)〈2〉南中(深谷市)  ▽女子〈1〉入間東部地区選抜〈2〉比企地区選抜  写真=決勝戦で強烈なスパイクを放つ入間東部地区選抜・野村麻美主将  写真=第1回大会で見事優勝を飾り、代表で表彰状を受け取る入間東部地区選抜・野村麻美主将