◇八王子市  ◆2分の演技、汗噴き出す  昨年12月に行われた全日本学生エアロビック選手権大会団体の部で優勝した。  1回の演技で、400メートルを全力で走るほどの負担が体にかかると言われる「競技エアロビック」。2分ほどの音楽に合わせ、常に跳ね、体を宙高く持ち上げるリフトなどアクロバットな場面も演出する。演技を終えると、冬場でも体から汗が噴き出すほどだ。  同校では、10年以上前から健康スポーツ科学科などでエアロビックの授業を行っている。これまでもエアロビックの魅力を知った学生有志らが発表会を開いたり、大会に出場したりしていたが、昨年4月にエアロビック部として正式に発足した。  現在の部員は15人で、週2回、約2時間の練習を行っている。チーム名のクワドリセプスは「大腿(だいたい)四頭筋」という意味。4人でチームを構成していることと、ももにある四つの筋肉の名称にちなんだ。  リーダーの樋村知彦さん(20)(2年)は、元バレーボール選手。垰野力哉さん(20)(同)と水谷峻彦さん(20)(同)は野球、鶴田亜弓さん(19)(1年)は新体操出身だ。打ち込んできたスポーツは違うが、それまで培ってきた筋力、持久力やしなやかさが、演技にも生かされているという。  樋村さんは、「たった2分ほどの演技のために、何か月も練習を重ねる。だが、発表の場で満足できる演技ができた時は何よりうれしい」と話す。  3月には、韓国・釜山で行われる日韓交流のイベント「エアロビック&ダンスフェスティバル」への出場が決まっている。2年生の3人は、帰国翌日が卒業式。「全力を出し切りたい」と、学生時代最後の舞台に向け、練習に励んでいる最中だ。  写真=華麗な演技を披露する「クワドリセプス」のメンバー